NSSF Q&A

Q1
どんな工法なの?実績は?

A1

当事務所の実績としては2025年現在、5棟のマンションを完成させています。コストを抑えながらも良い間取りプラン、快適性、構造安定性を並立させることの出来る仕組みを作りました。
最新の物件は遮音性の高さを生かして音楽マンションとしました。
他社のNSSF工法採用例としては日本製鉄様の寮、寄宿舎の他、北海道では小学校(平家建て)の建築例もあると聞いております。


Q2
薄板軽量形鋼造とは?

A2

構造的な考え方としては、ツーバイフォー住宅の木材を鉄に置き換えた所からスタートしています。 スチールハウス、スチールパネル構造とも呼ばれており、アメリカでは急速に普及しつつある工法となっています。
鉄骨造の耐久性は防錆レベルにより決まります。NSSF工法では非常に高性能な防錆メッキを部材に施すことで高耐久性を実現。住宅性能評価の劣化等級3を取得することができます。


Q3
外断熱とはどんなもの?

A3

建物全体を屋内廊下などの共用部まで含めて、全て断熱材で包みます。住戸部と共用部の境の壁については、遮音性などの必要がある場合のみ断熱材の施工を行います。


Q4
本当に鉄骨造で音楽マンションができる?

A4

外断熱工法であるために内外の音の遮断レベルが非常に高いです。また、住戸間の遮音性も確保できる様な作りとなっています。

NSSFを採用して3棟目の新小岩での完成実験により標準仕様でもほぼ隣接住戸への音漏れが生じないことが分かりました。この結果を元に間取りの工夫をすると共に各戸数十万円程度の遮音材を追加することで音楽マンション(楽器演奏可能)を実現しました。


Q5
どんな敷地にも建築できるの?

A5

「壁式構造」のため、一定量の耐力壁(耐震壁)が必要になります。このため、小さな住戸が並ぶ様な計画には不向きです。住戸あたりの床面積を40平米以上、各フロア3戸以上を推奨基準とさせていただいておりますので、それだけの敷地面積が必要です。これ以下のものにつきましては大きくコストアップとなります。
また、壁パネル、床パネルは工場生産されたものが搬入されてクレーンでの上棟になりますので、重機の走行経路および敷地前の電線の位置により建築に適さない土地もあります。
詳しくは、その土地ごとに現地調査をしてのご回答となります。


Q6
4階建てだと杭工事の費用が大きいと聞くけど大丈夫?

A6

一般的に4階建て以上になると軟弱地盤の敷地では杭工事が必要になることが多いです。 NSSF工法では強度を確保しながら軽量化を実現した工法であり、地耐力40kN/平米程度の地盤であれば地盤改良なしでの施工が可能です。
N値0が続く様な超軟弱地盤の場合には木造であっても杭工事が必要となる場合がありますが、木造3階建で一般的に要求される地耐力は30kN/平米。 木造3階建てよりも少しシビアな条件が要求されると考えて頂ければと思います。

実績としては、鉄壁システム採用2棟目において、足立区の隅田川沿いの土地で「地盤柱状改良のみ」で建築しております。

杭工事は杭の長さ、本数によりますが1000万円単位の費用が掛かることが一般的です。地盤改良費の相場は100~300万円程度が目安です。本格的な杭工事が必要となる敷地においては、在来工法であるRC造、S造による高層化とも比較しましょう。


Q7
地盤調査はどんなものが必要なの?

A7

NSSF工法は鉄骨造4階建としての調査が要求されます。
このため、住宅用の簡易な地盤調査であるスウェーデン式サウンディングではなく、ボーリング調査が必要となります。
ボーリング調査費用の目安は液状化の検討なども含めて、1mあたり2万円程度です。敷地に合わせ、基礎の検討が可能になる深さまでの調査をします。